正しい読み方は、「かいせいげんこせき」と読みますが、専門家の間では「はらこせき」とか「はらこ」と呼ばれたりするのが、この原戸籍です。
戸籍法が変わって作り直された時より前の戸籍が「改製原戸籍」です。
これまでに戸籍法は4回改正されましたので、4種類の改製原戸籍があります。
これには、戦後、昭和23年式戸籍になった前のもの、平成6年の法改正でコンピュータ化された以前のものなどがあります。戸籍簿の表紙の右欄外に「改製原戸籍」と書かれています。
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戸籍の種類
4種類の改製原戸籍の特徴を見てみましょう。
平成6年式コンピュータ戸籍
縦書きだった以前の戸籍は、順次横書きのコンピュータ化された戸籍に変わっています。
昭和23年式戸籍
戸籍の単位が、「家」から「家族単位」に変わりました。「戸主」が「筆頭者」に変わり、「華族」「平民」などの身分呼称もなくなりました。実際に昭和23年式戸籍に変わるのは昭和32年から昭和40年くらいの間です。
大正4年式戸籍
「戸主トナリタル原因及ヒ年月日」という記述が廃止され、戸主の事項欄に記載するようになりました。ここらへんの戸籍が出てくるということは、相当複雑な場合が多いと思います。
明治31年式戸籍
戸籍の一枚目に「戸主トナリタル原因及ヒ年月日」欄が作られました。
ここでは、筆で書いた読めない戸籍に出くわすことが多いと思います。
ここまで古い戸籍が出てきたら、確実に専門家に見てもらった方が良いでしょう。