不動産の価格には、不動産屋が見積もる「査定価格」と、不動産の持ち主がきめる「売り出し価格」、そして実際に売れたときの「売却価格」があります。
違いについては、それぞれ下記をご確認ください。
査定価格
査定価格は、不動産屋が売却の対象となる不動産にどのくらいの価値があるかを見積り、出される価格です。
基本的にこの査定価格については
- 土地の路線価と面積
- どこにある不動産か（所在地）
- 売却する不動産近辺の過去の売買実績
- 土地の上の建物の有無や状況など
により決定されます。
どこの不動産屋に依頼するかで、査定価格は大きく変わってくる場合もあります。1社だけではなく、複数の不動産屋にお見積りをお願いするのが一般的です。
売り出し価格
売却する不動産をいくらで売るのか、これが「売り出し価格」です。
売り出し価格は、不動産の持ち主が値段を決めます。
査定価格と売り出し価格を同じだと思っている方は多いのですが、そうではありません。
しかし、査定価格から大きく離れた売り出し価格を設定してしまうと、買主がいなくなってしまうので、不動産屋が出した査定額などを踏まえて売り出し価格を決めていきます。
ちなみに売り出し価格は。買主が値下げ交渉をしてくると考えて、少しであれば高めの価格設定でもよいでしょう。
売却価格
買主と売主が話し合いのうえ、「この値段で買主に売ります！」と言わない限り、売却価格が決まることはありません。
「売り出し価格」の最後でも少し触れましたが、買主は値下げ交渉をほぼ100％の確率でしてきます。
買主側としても、できるだけ安く買えれば、それに越したことはないですよね。
値引きは売主が断ることもできますが、売り出し価格を設定するときに値引き交渉があることを念頭においておきましょう
